受けっぱなしの健康診断(その1)

会社勤めをしている方なら、勤務先から年一回の健康診断の受診を義務付けられていると思います。そして多くの方が日々忙しくて後回しにしているのではないでしょうか?

健康状態を定期的に調べるのが健康診断の目的なのですが、健康不安のない人にとっては、受診することがゴールになりがちです。私はそうでした。

数年前の健康診断で、肺に影が見つかりました。正式には「孤立性結節影」と呼ばれるもので、ネットで調べたところ、良性悪性いずれの可能性もあると分かりましたが、自覚症状もないので軽くスルーしていました。

すると数日後、健康診断のクリニックから「肺の影は大きさが約1cmあります。早期に精密検査を受けて下さい」と診断結果のフォロー電話がありました。私のような、診断結果を真面目に受け止めない者に、診断結果に応じた行動を促すため、個別にフォローをしてくださっていたのです。

ひねくれ者の私は、「医療業界はこうやって精密検査を受けさせてちょっとでも儲けようとしている。」と根拠なく疑っていました。馬鹿だったと思います。無知というのはまこと愚かで罪なものです。

そこまで促されても、精密検査に行くモチベーションが上がらず放置をしていました。結果を甘く考えてたのもありますが、当時は転職してまだ年数が浅かったので、会社に健康上の不安要素を見せるのに抵抗があったのです。(このあたりのキャリアに関する話は別途書こうと思います。)

そうこうしているうちに年が明け、次の年の健康診断を受診しました。肺の影は無くなっていませんでした。前年同様フォロー電話があり、「1年前は影のサイズが1cmでしたが、今回は2cm程度にまで大きくなっています。大きくなるのは悪性(ガン)に見られる傾向なので、すぐに精密検査を受けて下さい」というものでした。

ですが、携わっているプロジェクトで慌ただしく、新型コロナウイルス流行の兆しが出始めていたので、病院でのウイルス感染を恐れて検査に行くことを躊躇してしまったのです。

度重なる判断の誤りにより、精密検査を受けないままプロジェクトが本稼働しました。本稼働後は、日々発生する問題の解決・回復に追われる日々で、さらに検査を受ける余裕を失っていきました。(続く)

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