肺がん手術

前回のブログで肺がんと診断されたことを書きましたが、正式には「肺腺癌」という名前でした。がんのある右上葉を丸ごと取り除く手術になると医者に言われました。悪いところだけを切り取るものだと勝手に思っていたのですが、各種検査で調べ切れていない転移があるといけないので、上葉を全部取り除くのが標準のようです。加えて、リンパ節郭清といって肺につながるリンパも切除することになっていました。

手術の数日前に入院し、少し検査などの準備をして当日を迎えました。緊張もせず、前の晩もよく眠れました。手術に際し、加圧ストッキングと紙パンツを身につけ、手術着に着替えて手術室に向かいます。ストッキングは長時間動けないことで血栓ができるのを防ぐために履きます。紙パンツは手術中の排尿をカテーテルを使って行うため、下着では処置がしにくいから履くのだと思います。

手術台に乗って、麻酔投与が始まったらすぐに意識を失い、次に気がついたのは術後のICUでした。麻酔のせいかひどく眠くて、ひたすら眠っていたように思います。少しテレビを見たりする余裕もありましたが、体のあちこちに点滴針や管が付いているので思うように寝返りも出来ない感じでした。

朝になり、看護師の助けを得ながらベッドに座りました。驚いたことに、立つことも出来ないほど足腰が弱っています。立ち上がるまでに20-30分かかりました。気分が悪くなったり、ふらついたりするのです。麻酔と手術が体に大きな負担を与えていたことがよく分かりました。看護師と相談して、車椅子で病室に移動することにしました。その前に尿道に差している管を抜いてもらうのですが、大きく息を吸って、長く吐き出している間に一気に引き抜かれます。これが痛い!その後3日か4日は排尿時の痛みが続きました。

車椅子でICUから一般病棟に戻り、処置室で胸腔(胸の、肺が納まっている部分)に入れているドレーンという管を抜かれました。これも息を吐いている間に抜かれます。幸い胸腔に水も溜まらなかったのですぐに取れてよかったです。点滴針、心電図、パルスオキシメーターなど、たくさんの管や線が体につながっていると不自由なので、一つでも取れると嬉しいものです。

こうして、病室に戻る準備が整った私は、一般病室(4人部屋)に移ったのでした。

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