受けっぱなしの健康診断(その2)

(前回の続きです)

そんなこんなが半年ほど続き、少し落ち着いてきたので精密検査に向けて行動を起こします。が、何科に行くのが正解かも分からないので、通いやすい総合病院に行くことにしました。

初診の受付時に窓口で相談して「呼吸器内科」を受診することになりました。胸部レントゲンを撮り、診察室に向かいます。

レントゲンに写っている影が良性か悪性か見極めるために、それ以降も段階的にさまざまな検査があるのですが、以降私が受けた検査は下記になります。

  • CT検査:X線を使って身体の断面を撮影する検査。この結果ではまだ肺がんの疑いという診断。
  • PET CT検査:放射性薬剤を投与して、がん細胞の存在を画像化する検査。他の臓器等への転移をチェックするのが目的です。
  • 頭部MRI:頭部はPET CTで判断できないので、脳への転移はMRIで調べます。
  • 気管支鏡検査:内視鏡を使って、肺の影がある部分や周辺の組織等を摘出し、がん細胞の有無を検査します。この結果でがん確定診断(肺腺癌)が出ました。

初診からがん確定診断まで、約40日かかりました。検査の空き状況や、結果が出るまでの待機時間、結果説明のための受診など、まとまった時間をたびたび取られます。がんの疑いがある場合は、治療が長丁場になるので、どういうスケジュールで進むのかを先生に確認し、家族・親族、会社には正しく伝えておくと、その後の治療への理解を得やすいので安心です。

こうして、自分の健康を後回しにしてきた結果が「肺がん」と判明したことをきっかけに、これまでの人生の分岐点で下した判断を振り返ると同時に、手術・治療の甲斐なく数年で亡くなるケースも想定して、準備しなければと考えるようになっていくのです。

「数年前の健康診断で異常を指摘されたときに行動を起こしていたら」と悔やんでも仕方なく、自分の馬鹿さ加減を知ることになりました。

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